〜闇の中より〜







どう、して――


暗闇の中、永遠とも思える時間の中で、確かに求めていたのに。
この胸のを熱く焦がす想いは、誰に伝わる事なく消えるしかないと……?


あいして、いたのに――


忘れえぬ痛みさえ、今ではもう心地よいものと成り果てた。
悲しみに呻いて洩らした嗚咽は、空にのぼることなく霞のように消え果てて。


たしかにあのころ、いだいていたことを――


幼い頃のままだった全ては、いつしか塵となって崩れ去り。
カケラさえも残らない今、残るものは……何?


わすれ、くちはてることさえも――


暗く澱んだ闇さえも、この苦しみを和らげてはくれない。
願う事はひとつだけなのに、それを音にする事にすら恐れを抱く。


あなたとともにありたいだけなのに――


叶う事のない、その想いは無駄だというのだろうか。
この胸の中でひっそりと願う事すらも、許されないというのだろうか。


ただ、それだけなのに――?


決して叶う事がない、だからこその痛みと。
和らぐ事を永遠に許されない、この哀しみさえも。


それすらも、あなたは――


頼りなく伸ばした手の先に、何が見えるというのだろう。
掴む事の出来ないそれは、一体誰を求めたものだというのだろう。


それをしることは、できないけれど――


わたしが覚えている事を、許してくれますか。
忘れずにゆく事を、あなたは認めてくれるのでしょうか……?


しんじて、まっているから――


もしもできるというのなら、その消える事のない光を望みたい。
黒く穢れた血に染まった手で、それでもあなたに触れる事を……許してくれますか。


だから、ずっと――


その微笑みを、信じているから。
その眼差しを、曇らせる事のないように願っているから。


いつか、どこかで――


湧き上がる感情に耐え切れず、零した涙を拭う事も出来ずに。
罪に流した血を償う事さえ、出来ないと知っているけれど。


であえることを、のぞみ、ねがっているから――


その時は、あなたと共に在る事ができるように。
あなたと共に、歩む事のできる道があるように。


とおいそらのした、はてのないどこかで――


知らずに紡いだ歌は、光に届く事はないけれど。
それでも、この深い闇から逃れることができるというのなら。


いつまでも、まっているから――


その温もりを、与えてくれるのでしょうか。
穢れたこの身に、あなたは触れてくれるのでしょうか。


――ゆるして、くれるというのでしょうか?


過去に侵した罪は、未来永劫決して消える事はないけれど。
先へと進む事を、諦めたくはないから。




アナタヲアイシ、シンジルコトヲ――ユルシテクレマスカ?




この罪と共に、生きる事を。
あなたに再び、出会う事を。


 願うは、それだけなのだから……。





突然、ぽろっと零れ落ちてきた言葉たち。
いつか、このカケラを使って切ない系の小説を書いてみたいです〜。
かなり、いい感じのネタがあるんだけど……恋愛もののイメージで。
でも、きっと、それは遠い先のお話。いつか、の夢物語。






←戻る
Copyright(C) 2001- KASIMU all rights reserved.