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+パンドラ+

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 むかしむかし――。




 そんなフレーズで始まる、いくつかの物語。
 そのうちのひとつ。

 いたずらなパンドラ。
 愛されたひとりの娘。

 そして、開かれた箱。




 けれど、最後に箱の中には――。




 飛んでいった、さまざまなもの。
 それは本当に悪いもの?
 それがなくちゃ、人は生きられないのに。

 誰も、それを確かめない。
 だって、それが当然なのだから。




 ――希望が、残っていたのです。




 ひとつだけ残った、最後のもの。
 それは本当に善いもの?
 それがなくても、人は生きるのに。

 誰も、それを知らない。
 だって、あるのが当たり前なのだから。




 いたずらなパンドラ。
 愛されたひとりの娘。

 開かれた箱は、パンドラの箱。
 飛んでいったのは、たくさんの災いたち。

 では、最後に残った希望は?
 それは、本当にいいものなの?




 絶望を知らなくては、希望を知ることはない。

 そう言ったのは、どこのだれ?




 まっしろな世界に解き放たれたのは、災い。

 なら、それを希望はそれを塗りつぶしてしまう、いろだから。



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<管理人のひとこと>

パンドラの箱。
最後に残った希望は、飛んでいった災いは。
どれも、もとはひとつの場所にあったものだから。

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