いつまでたっても、出口がみつからない。 目は確かに前を見て、足もまっすぐ進んでいるのに。 なのに、どうしても、終わりにたどり着かない。 どうしてなのだろう。 どうして、こんなにも迷ってばかりなのだろう。 不意に、泣きたくなる。 先が見えない不安と、終わりの訪れない安堵に。 ぐるぐるまわるキモチは、いつだってひとつに落ち着こうとはしない。 だから、いつでも苦しいままだ。 他のひとはどうなのだろう。 きっと、こんな風に情けなく迷ったりしないのではないかと、そう思う。 いつまでも迷って泣いているのは、わたしだけ。 でも、と。 心のどこかで、わかっている気もするのだ。 誰もがみんな、一度はとおる道なのだと。 誰もがみんな、迷い子となって泣く日があるのだと。 だから、どんなに悲しくて苦しくても、歩くのだけはやめない。 どこに先があるのかもわからないけど、あきらめることだけは、しない。 そうして、迷い子でなくなったとき。 見上げた空の青さを、この目に焼き付けた。 |